資生堂、弘前大学に共同研究講座開設 「ビューティーウェルネス学研究講座」
㈱資生堂(東京都中央区、魚谷雅彦社長)はこのほど、弘前大学(福田眞作学長)大学院 医学研究科に4月1日付で共同研究講座「ビューティーウェルネス学研究講座(Department of Beauty Wellness Science)」を開設し、開設式を行ったと発表した。
同社は、企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」のもと、さまざまなイノベーションに積極的に取り組み、美の力を通じて、世界中の人々を美しく、笑顔にあふれ、希望に満ちた日々を創出している。
現代社会においては、多様な価値観にもとづく自分らしい美しさや従来の化粧品によるケアだけにとどまらない、新たな美しさへのアプローチを求める人たちが増えている。同社と弘前大学は、より広い視野と技術で、変化する社会環境や生活者ニーズに迅速かつ幅広く対応することを目指し、連携を開始した。
弘前大学では、2005年から実施してきた「岩木健康増進プロジェクト」の超多項目健康ビッグデータをベースに予防医療に焦点を当てた研究を進めており、13年には、文部科学省にその取り組みが弘前大学COI(Center of Innovation)として採択された。同社は、強みの研究領域である皮膚科学研究や感性心理研究、近年積極的に取り組んでいる体の内外に関するホリスティック研究により培った測定・解析技術などの知見を生かし、超多項目健康ビッグデータと掛け合わせることで、肌、身体、こころの関係性を科学的に解き明かすべく研究を進める。
同講座では、弘前大学が実施する「岩木健康増進プロジェクト」の超多項目健康ビッグデータを活用し、同社の皮膚科学研究などの基礎研究知見・手法を融合させ、人の全体性(肌、身体、こころ)を科学する研究・社会実装を推進し、青森県民をはじめとする日本国民、ひいては世界中の人々の健康寿命の延伸・QOLの向上に加え、人が美しくよりよく生きることに貢献するとしている。