複数商品顧客比率が継続して上昇 新日本製薬、2023年9月期第2四半期決算発表
新日本製薬㈱(福岡市中央区、後藤孝洋社長)はこのほど、2023年9月期第2四半期決算短信(22年10月1日~23年3月31日)を発表した。売上高は前年同期比1.4%増の182億5,000万円、営業利益は同12.5%増の14億6,700万円、経常利益は同13.5%減の14億6,7000万円だった。
同社グループは、中期経営計画「VISION2025」に基づき重点課題に取り組んでいる。通信販売においては、化粧品では、第1四半期から新規顧客の獲得件数を重視した広告投資から、LTVを重視した広告投資への投資戦略の見直しを行っており、今期は、『パーフェクトワン 薬用リンクルストレッチジェル』をはじめとしたオールインワン美容液ジェルシリーズへの広告投資を強化した。また、「落とす・満たす・魅せる」の3ステップスキンケアの提案も強化と、顧客エンゲージメントを高めるCRM戦略を推進した結果、複数商品顧客比率は継続して上昇。
ヘルスケアでは、機能性表示食品『Wの健康青汁』の特定の需要に訴求した差別化が功を奏し、新規顧客の獲得が好調に推移したことで、安定した国内市場の中でも着実にシェアを拡大し売上をけん引している。EC販売においては、『PERFECT ONE FOCUS(パーフェクトワンフォーカス)』が新商品の投入やインフルエンサーとのコラボレーションによるプロモーション展開などを積極的に行った結果、前年同期を大きく上回り、EC売上の伸長をけん引している。
直営店舗販売・卸売販売においては、人流の回復傾向に伴い、既存店舗の販売が堅調に推移したことに加えて、『PERFECT ONE FOCUS(パーフェクトワンフォーカス)』のドラッグストア展開の拡大により、前年実績を上回った。また、国内化粧品市場におけるインバウンド需要を見据え、新千歳空港・成田空港内の免税店を再オープンするなど、アフターコロナに向けた店舗展開を開始している。
海外販売においては、前年実績は下回る結果となったが、中国では、1月に出店したTmall Global旗艦店での販売を開始し、計画通りに進捗。台湾では、大手ドラッグストアCOSMEDへの新商品拡充により、順調に売上が拡大しているという。