衣類で筋肉増強効果など表示、9事業者に措置命令
ウェブサイトで「着るだけで鋼の腹筋 踊る大胸筋」などと表示し、シャツなどの衣類を販売していた9事業者に対し、消費者庁は22日、景品表示法違反と認定し、措置命令を行ったと発表した。
措置命令を受けたのは、(株)イッティ(東京都渋谷区、瀧本洋代表)、加藤貿易(株)(東京都港区、加藤克也代表)、(株)GLANd(東京都渋谷区、菅勇代表)、(株)ココカラケア(東京都豊島区、上田淳代表)、(株)SEEC(東京都渋谷区、阿部 隆太郎代表)、(株)スリーピース(東京都豊島区、高橋達也代表)、(株)トリプルエス(愛知県一宮市、大村晋代表)、(株)BeANCA(東京都渋谷区、永桶吉則代表)、VIDAN(株)(東京都港区、福島亮代表)の9社。
9社は自社サイトや楽天市場などのショッピングモールに開設したサイトで、ポリウレタン繊維製のシャツやスパッツなどを2,980~3,980円で販売していた。その際に、「24時間着るだけで加圧トレーニング 最短・最速で肉体改造」、「着るだけで1時間で腹筋200回分のトレーニング効果を得られます!」などと表示。あたかも着るだけで、短期間に容易に著しい痩身効果や筋肉増強効果が得られるかのような誤認を与えていた。
消費者庁が9社に対し、これらの表示の裏付けとなる根拠を求めたところ、7社から資料が提出されたが、いずれも合理的な根拠として認められなかった。
取材で加藤貿易(株)は、「指摘されたことを真摯に受け止め、再発に努める」とコメント。当該商品は昨年12月に終売したという。また、(株)イッティと(株)SEECは、返品を受け付けると発表している。
(写真:痩身効果や筋肉増強効果をうたって販売された衣類)