藻類の化粧品原料への活用を目指す 資生堂、バイオベンチャー「ちとせグループ」に出資
㈱資生堂(東京都中央区、藤原憲太郎社長)はこのほど、バイオベンチャー「ちとせグループ」への出資を行い、同時に戦略協業契約を締結したと発表した。藻類から化粧品原料や容器を作り、資源循環型ビジネスモデルの構築を目指す。
同社は、企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」の下、人々の肌だけではなく自然環境も健やかに美しく維持する、人にも地球にも優しい化粧品開発に取り組んでいる。
今回、藻類基点のサステナブルな新産業を構築するプロジェクト「MATSURI」を主導するちとせグループに10億円を出資し、研究開発を中心とした戦略協業契約を締結した。藻類を利用した化粧品原料や化粧品容器にかかる原料の開発と量産化、将来的な食品産業に活用できる原料開発などを視野に、共に循環型のものづくりを加速する。
資生堂は、「藻」の持つポテンシャルを最大化し、資源を枯渇させることのない地球のシステムと一体となった循環型モデルをちとせグループと共に築き、グローバル化粧品市場を刷新するサステナブルな価値創造をリードするとしている。