花王科学賞受賞者が決定、贈呈式・講演会開催
(公財)花王芸術・科学財団(東京都中央区、長谷部佳宏理事長)はこのほど、花王科学賞の受賞者(2人)を決定し、6月1日に贈呈式・受賞記念講演会をオンラインで開催すると発表した。また、昨年は新型コロナウイルス感染症拡大により贈呈式を中止したため、昨年度(2019年度)の同賞受賞の2人も参加し、あわせて受賞記念講演を行う予定。
同賞は、「表面の科学」をテーマに、「化学・物理学」「医学・生物学」の分野で、独創的・先駆的な研究業績をあげ、将来を嘱望される45歳以下の優秀な研究者を各大学から推薦してもらい、財団の選考委員により選考される。
「化学・物理学」分野の14人、「医学・生物学」分野の12人の推薦応募の中から決定した。受賞者には賞状と副賞300万円、記念品(腕時計)が授与される。
<2020年度 花王科学賞 受賞者>
【化学・物理学】
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 先端材料解析研究拠点 グループリーダー 川井茂樹 氏
受賞研究テーマ:「プローブ顕微鏡を用いた単分子の操作と局所化学合成」
【医学・生物学】
甲南大学 理工学部 教授 久原篤 氏
受賞研究テーマ:「皮下神経や腸を介した温度感知・応答の分子組織ネットワーク」
<贈呈式・受賞記念講演会 開催概要>
日時:6月1日(火)午前9時~12時
開催方式:Zoomによるオンライン
※公益財団法人 花王芸術・科学財団の概要
同財団は、1990年10月8日、花王㈱の100周年を記念して花王芸術文化財団として設立され、美術・音楽分野への助成を中心に活動してきた。97年4月から、名称を花王芸術・科学財団に変更し、科学技術分野の研究助成・顕彰や文理融合研究への支援を新設し、事業を拡大した。2010年10月、公益法人制度改革による公益認定を受け、名称を公益財団法人 花王芸術・科学財団と改め、20年10月に設立30周年を迎えた。