花王、12月期決算短信発表
花王㈱(東京都中央区、長谷部佳宏社長)はこのほど、2020年12月期(20年1月~12月)決算を発表した。
売上高は対前期比8%減の1兆3,819億9,700万円、営業利益は17.1%減の1,755億6,300万円だった。
新型コロナウイルス感染症の影響で、消費者の衛生意識が高まり、ハンドソープ・手指消毒液、ホームケア製品全般で需要が高まったことで売上、利益ともに伸長。一方、化粧品事業ではインバウンド需要が消滅。外出自粛のあおりも受けたことで市場が縮小し、減収・減益となった。
セグメント別では、化粧品事業が前期比22.4%減の2,341億円。スキン・ヘアケア事業が同9.3%減の3,089億円。ハンドソープ、手指消毒液などの衛生関連製品がけん引した。
ヒューマンヘルスケア事業は、前期比8.3%減の2,340億円だった。巣ごもり特需で入浴剤が順調に推移したのに対して、オーラルケア製品は苦戦した。