花王、茶カテキンとクロロゲン酸でメタ分析
花王(株)(東京都中央区、澤田道隆代表)ヘルスケア食品研究所は8日、茶カテキンの内臓脂肪低減効果と、コーヒー豆由来クロロゲン酸類の血圧低下作用について、定量的研究レビュー(メタアナリシス)を実施した結果、それぞれの効果を確認したと発表した。
茶カテキンの内臓脂肪低減効果については、5報の文献を抽出してメタアナリシスを行った。5報は、肥満1度(BMIが25~30未満)の人に、茶カテキン含有飲料(539.7~587.5mg/日)を12週間摂取させ、腹部脂肪面積を比較するランダム化並行群間比較試験(RCT)。メタアナリシスの結果、プラセボ群と比較して介入群では有意な低減効果が認められたとしている。
コーヒー豆由来クロロゲン酸類の血圧低下については、採用文献3報を抽出してメタアナリシスを行った。3報は、正常高値血圧者と1度高血圧者を対象とし、コーヒー豆クロロゲン酸類(269.7~287.9mg/日)の12週間継続摂取によるランダム化比較試験だった。メタアナリシスを実施した結果、プラセボ群と比較して介入群では有意な血圧低下が認められたと報告している。