花王、第一三共ヘルスケアと共同開発 ライフケア事業(皮膚関連)域で両社の技術を有効活用
花王㈱(東京都中央区、長谷部佳宏社長)はこのほど、ライフケア事業(皮膚関連)領域において、第一三共ヘルスケア㈱(東京都中央区、吉田勝彦社長)と共同開発に関する契約を締結したと発表した。
花王は、これまで界面科学や生命科学などに関する長年の研究資産を活用し、皮膚や髪などをケアするヘルス&ビューティケア事業を展開してきた。近年、「プレシジョン・ライフケア」(花王が提唱する、健康課題に対しその原因を精確に同定もしくは推定し、さまざまな角度から的確なソリューション提案を行なう取り組み)という考え方のもと、1人ひとりに合った最適なソリューションの提案を目指して、健康に関わるさまざまな技術開発をさらに加速させている。
第一三共ヘルスケアは、OTC医薬品の分野における長年の経験と知見を持ち、科学的根拠のある品質を大切にしながら、多様な領域において医薬品を展開すると同時に、スキンケアやオーラルケアへと事業領域を拡張し、消費者の健康と美に貢献できる製品の開発を目指している。
今回、両社が有する皮膚や健康に関する基盤技術や製剤化技術を相互に有効活用し、それぞれの事業分野で応用することを目標とした共同開発を開始することになった。その取り組みとして、花王が有する皮膚用製剤技術を、第一三共ヘルスケアのOTC医薬品の製品開発へと応用する共同開発に関する契約を締結した。新たな価値や体験の提供を可能とする製剤開発を進めていく。
今後、健康でこころ豊かな暮らしへの貢献をめざして、1人ひとりに寄り添った生活者満足度の高い商品やサービスの実現に向けて取り組むとしている。