花王、売上対前年同期比8.2%増
2022年12月期第1四半期決算
花王㈱(東京都中央区、長谷部佳宏社長)はこのほど、2022年12月期第1四半期決算短信(22年1月1日~3月31日)を発表した。売上高は対前年同期比8.2%増の3,467億9,500万円、営業利益は同25.8%減の229億5,200万円だった。
セグメント別では、ヘルス&ビューティケア事業が、売上高は同1.4%減の804億円、営業利益は同64億円減の68億円だった。ライフケア事業が、売上高は同3.5%増の122億円、営業利益は同9億円減の2億円の損失だった。業務用衛生製品は、日本では市場が前年同期に比べて回復傾向で、外食産業や宿泊施設等で厨房用洗浄剤や手指消毒液等の需要が高まり売上は伸長した。米国では好調な経済に支えられ対象業界が伸長し、売上は前年同期を上回った。
健康飲料は、特定保健用食品『ヘルシア』が、Eコマースでのロイヤルユーザーの獲得は順調に進んだが、既存量販店での落ち込みをカバーするまでには至らず、売上は前年同期に比べて減少した。
化粧品事業は、売上高は同10.5%増の564億円、営業利益は同33億円増で2億円となった。日本では、新型コロナウイルスの変異株の感染拡大で、再び外出自粛等の規制が発出され市場の回復が想定より遅れたが、新しい価値を提案した製品の発売等で、売上は前年同期を上回った。また、固定費削減やメイク事業の構造改革を順調に進めた。
アジアでは中国で『フリープラス』、『キュレル』が引き続き好調に推移。欧州でも『モルトンブラウン』や『SENSAI』の売上が大きく伸長した。