花王、化粧品塗布中の「感触」評価法を開発
花王(株)(東京都中央区、澤田道隆社長)感覚科学研究所とスキンケア研究所は13日、化粧品の塗布中に人が感じる感触の時間的変化について、アイトラッカー(視線の移動を捉える機器)を活用して評価する手法を開発したと発表した。
新手法では、飲食品の味の時間的変化の評価法として用いられてきたTemporal Dominance of Sensations法(TDS法)を基に、塗布中の感触の時間的変化をアイトラッカーの活用によって視線の移動で評価した。
クリーム状と乳液状のテスト処方を塗布中の感触の時間的変化について、「なめらか」「密着感」など6つの特性用語を用いて、15人を対象に3回実施した。クリーム状は塗布初期になめらかさ、続いて比較的早い段階から終わりにかけて密着感が出現。今回の手法により、剤の塗布中の感触の時間的変化が評価され、同一評価者での再現性も比較的高いことを確認したとしている。