花王、化粧品事業が増益 グローバル戦略ブランドが順調に推移
花王㈱(東京都中央区、長谷部佳宏社長)はこのほど、2022年12月期第2四半期決算短信(22年1月1日~6月30日)を発表した。売上高は対前年同期比8.7%増の7,339億100万円、営業利益は同23.9%減の536億6,100万円だった。
ライフケア事業は、売上は同3.8%増の258億円、営業利益は同17億円減の1億円の損失だった。健康飲料は、特定保健用食品『ヘルシア』で、Eコマースでのロイヤルユーザー拡大が進んだが、既存量販店での落ち込みをカバーするまでには至らず、売上は前年同期に比べて減少した。
化粧品事業は、売上高は同4.9%増の1,160億円、営業利益は同27億円増で22億円となった。日本では市場の回復が想定を下回る中、「SUQQU」や「KATE」などのグローバル戦略ブランド「G11」の新製品が順調に推移。また、固定費削減やメイク事業の構造改革を順調に進めている。中国では、都市封鎖の影響で物流が滞り大きな影響を受けた。欧州は、「SENSAI」や「モルトブラウン」が市場を大きく上回る伸長を遂げたとしている。