花王、化粧品事業が増収増益 グローバル戦略ブランドが欧州で好調を維持
花王㈱(東京都中央区、長谷部佳宏社長)はこのほど、2022年12月期第3四半期決算短信(22年1月1日~9月30日)を発表した。売上高は対前年同期比10.5%増の1兆1,277億1,000万円、営業利益は同29.4%減の769億1,700万円だった。
ライフケア事業は、売上は同5.7%増の403億円、営業利益は同24億円減で1億円を下回った。健康飲料は、特定保健用食品『ヘルシア』で、Eコマースでのロイヤルユーザー拡大が進んだが、既存量販店での落ち込みをカバーするまでには至らず、売上は前年同期に比べて減少した。
化粧品事業は、売上高は同5.8%増の1,755億円、営業利益は同33億円増で34億円となった。日本では市場の回復が想定を下回る中、「KANEBO」や「KATE」などのグローバル戦略ブランド「G11」が順調に推移。また、固定費削減やメイク事業の構造改革を順調に進めている。中国では、上期は都市封鎖で大きな影響を受け、その後は市場全体が減速した。欧州は、売上は前年同期を上回った。