花王、化粧品・美容情報発信専用スタジオを開設
花王㈱(東京都中央区、長谷部佳宏社長)は5日、花王ビューティブランズカウンセリング㈱(東京都中央区)内に、化粧品や美容に関する情報発信専用スタジオを開設したと発表した。
同スタジオは、オンラインカウンセリングに対応できる「オンラインブース」と、デジタルインフラが整った「ライブスタジオ」からなる。ブランドごとに用途に合わせて活用し、消費者との活発なコミュニケーションを図る。
カウンセリングブランドでは、オンラインブースを利用し、店頭活動と同様に美容部員がOne to Oneで消費者と対話するオンラインカウンセリングの実施を予定している。これにより、消費者の希望に合わせ、オンライン・オフライン問わずパーソナルなカウンセリングを提供する機会を増やしていく。
各ブランド共用でライブスタジオを用い、独自の世界観を演出しながら、多くの消費者に旬の情報を高い熱量で伝えるライブ配信や、好きな時間にじっくりと楽しめる動画コンテンツの撮影などを予定している。初めての人にも気軽に見てもらえる情報発信を頻度高く行うことで、ブランドと消費者との新たな出会いの場を創出する。
ライブスタジオでは、美容情報・技術の開発を行うビューティリサーチ&クリエーションセンターが開催する「就活メイクセミナー」など、各種オンラインでのビューティセミナーも実施予定。そのほか、メディア向けの発表会や流通向けの研修など、化粧品や美容に関するさまざまな情報発信を行なう予定。さらに、美容部員育成に向けた教材動画の撮影も行う。
同社の化粧品事業は、今年1月に化粧品事業部門を新設し、4月に美容カウンセリング会社を一社化するなど、2018年に発表した成長戦略に基づき事業の一体運営を進め、「強いブランドづくり」を推進している。同社では、「化粧品事業が一体となり、充実したデジタルインフラのもと、これまで以上にDXの取り組みを推進し、消費者とブランドを直接つなぐコミュニケーションを活発に行なうことで、「強いブランドづくり」をさらに加速させる」としている。