花王、ケミカルリサイクルPET素材の採用を開始
花王㈱(東京都中央区、長谷部佳宏社長)は26日、化粧品のボトル容器に、ケミカルリサイクルPET素材の採用を開始すると発表した。
プラスチック循環社会の実現をめざす取り組みの一環として、日本環境設計㈱(神奈川県川崎市、髙尾正樹社長)のグループ会社、ペットリファインテクノロジー㈱(神奈川県川崎市、伊賀大悟社長)が製造するケミカルリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)素材を採用し、6月から化粧品ブランド「トワニー」のボトルを皮切りに順次導入する。
今回採用するケミカルリサイクルPETは、日本環境設計が保有するケミカルリサイクル技術「BRING Technology™」により開発された。この技術は、使用済みPET素材の容器を、バージンPETと同等の品質を有するPET素材に再生でき、製造された再生PET素材は、内閣府食品安全委員会に食品容器としても承認されるなど、品質面でも評価を受けている。
また、これまで難しいとされてきた、着色や加飾がある、また中身の剤が付着した化粧品容器でも、バージンPETと同等の品質を有するPET素材へのリサイクルが可能。
同社では、「今後、化粧品PETボトル容器の水平リサイクルを実現するため、ケミカルリサイクルPET素材を使用したボトル容器の採用を順次拡大し、使用済み容器の回収、再利用についても検討を進めていく」としている。