花王㈱（東京都中央区、長谷部佳宏社長）は2日、ケミカル事業部門を通じて、「茶カテキン」、「コーヒー豆由来クロロゲン酸類」（ポリフェノール素材）の販売、機能性表示食品届出などのサポートを開始したと発表した。

　同社は、日本人になじみのあるお茶やコーヒー豆に含まれるポリフェノールに着目し、長年にわたって研究を行ってきた。この研究成果を応用し、自社製品として「ヘルシア」シリーズの特定保健用食品（トクホ）や、機能性表示食品を展開している。

　今回、さらに多くの消費者にポリフェノールの機能を届けるべく、さまざまなパートナーとの積極的な協業を開始した。「ヘルシア」シリーズの機能性表示食品の原料として使用しているポリフェノール素材を販売し、ポリフェノールが有する機能性の研究成果も同時に提供するなど、機能性表示食品届出のサポート業務もあわせて行う。

　提供するポリフェノール素材は、「ヘルシア」シリーズの機能性表示食品で使用実績があり、機能性表示食品届出に必要な機能性の科学的根拠である研究レビューを有している。この研究レビューを提供すると同時に、安全性評価や生産・製造および品質管理なども含め、円滑な機能性表示食品届出のための包括的なサポートを行う。また、苦味抑制や食品加工などの同社が有する技術、商品配合や製造・品質管理に関する知見の提供も行う。

　同社では、多様化する生活者のニーズや価値観に応え、人々の健康に貢献すべく新たな価値の提案をしていきたいと考えている。また、同社のポリフェノール素材の機能性について、消費者認知をより広めることにより、機能性表示食品「ヘルシア」ブランドとのシナジー効果を最大限に図る。