花王、「社員の健康増進と安全」を推進 第5回「がんアライアワード2022」で、2年連続ゴールド受賞
花王㈱(東京都中央区、長谷部佳宏社長)はこのほど、第5回「がんアライアワード2022」において、昨年に引き続きゴールドを受賞したと発表した。同アワードは、がんを治療しながら働く「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」(発起人:功能聡子、岩瀬大輔)が主催している。
同社は2008年に、トップメッセージとして花王グループ健康宣言を行ない、「健康づくり」に関する6つの取り組み(1.生活習慣病 2.メンタルヘルス 3.禁煙 4.がん 5.女性の健康 6.シニア)を中心に健康づくり活動を推進。ヘルスリテラシーの高い社員を増やすため、健康づくり活動の見える化を進め、PDCAサイクルを回しながら社員の健康度を上げていく「健康経営」に取り組んでいる。
乳がんの早期発見、また、乳がんにかかってもその人らしくいられる社会のために、1人ひとりの健康意識の向上に加え、支えあう社会風土の醸成が大切であると考え、07年から「あなたと、あなたの大切な人のために」をスローガンに「花王グループ ピンクリボンキャンペーン」を実施し、さまざまな活動を展開している。社内でも、社員本人と社員の家族が一緒に参加できるオンラインセミナーを開催し、乳がんを経験した講師による体験談や産業医から花王グループの状況などを共有した。
花王グループは、19年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」を策定した。また21年からは、「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」をビジョンに掲げた中期経営計画「K25」をスタートしている。今回の取り組みは、「社員の健康増進と安全」や「受容性と多様性のある職場」を推進するもの。
今後も、経営にESGの視点を導入し、事業の発展と、消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供を目指し、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に向けて取り組むとしている。
(冒頭の写真:同社リリースより)