興和、新型コロナウイルス感染症に対するイベルメクチンの効果確認へ
興和㈱(愛知県名古屋市、三輪芳弘社長)はこのほど、新型コロナウイルス感染症患者を対象に、イベルメクチンを投与する臨床試験を開始すると発表した。
イベルメクチンの新型コロナウイルス感染症に対する臨床試験は、世界各国で実施されているが、日本では企業が主体となった臨床試験は行われていない。同社は今回、ノーベル生理学医学賞を受賞した北里大学大村智記念研究所の大村智特別栄誉教授からの依頼により、同試験の実施に至った。
イベルメクチンは、寄生虫感染症治療薬として臨床の現場で約30年使用されている薬剤。
同社では、「北里大学大村智特別栄誉教授、花木秀明教授、愛知医科大学三鴨廣繁教授、東京都医師会(尾﨑治夫会長)の協力のもと、イベルメクチンの新型コロナウイルスに対する臨床効果を早急に確認し、早期に治療薬の実用化を目指す」としている。