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腸内細菌の一種、持久運動向上に寄与 慶大ら研究グループが論文発表

 ヒトの腸内細菌の一種、バクテロイデス・ユニフォルミス(Bacteroides uniformis。以下、ユニフォルミス)と持久運動パフォーマンスに関連があることを、慶應義塾大学先端生命科学研究所、アサヒグループのアサヒクオリティアンドイノベーションズ㈱、青山学院大学の共同研究グループが突き止め、26日に発表した。

 日本人長距離ランナーの腸内にはユニフォルミスが一般の人に比べて多く存在し、その菌数は走行タイムと関連があることを発見したほか、腸内のユニフォルミスを増やす食品成分を一定期間摂取することで一般の人の運動パフォーマンスが向上したり、運動後の疲労感が軽減したりすることを明らかにしたという。

 研究グループは研究成果について、ユニフォルミスをターゲットにしたプロバイオティクスやプレバイオティクスなどを用いることで「ヒトの運動パフォーマンスを引き上げることが期待できる可能性を示唆する」ものだとしている。「将来的にスポーツ分野や飲食料品分野への応用が期待される」とも述べている。

 研究結果をまとめた論文は、米国科学振興協会のオンライン学術誌『Scince Advances』に25日付(現地時間)で掲載された。論文タイトルは「Bacteroides uniformis and its preferred substrate, α-cyclodextrin, enhance endurance exercise performance in mice and human males」。

 発表によれば、トップアスリートの腸内細菌叢(腸内フローラ)の構成は多様性に富むことが以前から報告されていた。しかし、個々の腸内細菌が運動パフォーマンスにどう関与しているのかはほとんど明らかになっていなかったという。

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