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脱毛エステトラブルなどに注意喚起!
国民生活センターが記者会見

 (独)国民生活センターは21日、急増中の男性向け脱毛エステのトラブル、および通信販売のお試し定期で増加している「電子タバコ」、「医薬品」によるトラブルに対し、注意喚起を行った。東京事務所(東京都港区)で記者会見を開いた。

脱毛エステ、相談数は前年比3倍超

 これまで10~20歳代の女性で起きていた脱毛エステのトラブルだが、2020年度からは男性の相談が増えた。PIO-NETに寄せられた相談数でみると、20年度まで3,000件以下だった相談件数が21年度に4,106件、22年度は3カ月(4・5・6月)を経過した段階で2,053件と前年の約半数に及んでいる。前年同期と比較すると3倍以上のスピードで急増中だ。

 相談数がハイペースで増えている原因について同センターは、脱毛エステを行う特定の会社をめぐるトラブルがマスコミで実名報道された影響を取り上げた。報道を見て、不安に駆られた消費者からの相談が消費生活センターに集中したのではないかと分析。他方、それだけではなく、男性の美容への関心の高まりも理由に挙げた。女性の脱毛エステがことさら低価格を強調した広告などにより価格競争に陥っているのに対し、男性の場合、全身脱毛などの高額コースが人気だとしている。ある20代の男性は、有効施術期間5年間で200万円の契約を行っていたという。

 同センターでは「お試し施術」、「月額〇〇〇円」など、低価格の広告を鵜呑みにしない、強引に契約を迫られてもきっぱりと断る、クーリング・オフできる場合がある、少しでも不安に思ったら早めに消費者ホットライン「188」番に相談するよう呼び掛けている。

教養娯楽品」「医薬品」でお試し購入が増加

 通信販売の「お試し定期購入」に関する相談は相変わらず多い。2021年度は5万8,261件と過去最高を記録。ただし、そのうち5,815件が化粧品・健康食品・飲料以外の品目だった。これまでは化粧品や健康食品などを中心に寄せられていた相談に変化が生じている。電子タバコや医薬品、犬用サプリメントなどの教養娯楽品にも広がりをみせている。
 21年度の相談件数は1位化粧品、2位健康食品で依然としてこの2ジャンルがトップ2を占めるが、3位は教養娯楽品、4位が医薬品と続いた。

 教養娯楽品には「電子タバコ」、「電子タバコのカートリッジ」、「ドッグフード」、「犬用サプリメント」、「犬の歯みがき粉」など。医薬品は60歳代を中心に、「漢方薬」、「湿布薬」、「医薬ビタミン剤」、「鎮痛剤」、「うがい薬」、「水虫薬」などの幅広い品目について相談が寄せられているという。

 同センターでは、「必ず最終画面を確認し、定期購入が条件となっていないか、2回目以降の分量や代金などの販売条件を確認」するように注意喚起している。
 また、最終確認画面のチェックリストを作成し、注文前に確認することを勧めている。

【田代 宏】

(冒頭の写真:相談所法部相談第2課 加藤 玲子課長)

関連動画:国民生活センター記者会見ライブ

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