肌の弾力維持、作用機序に抹消血流 【機能性表示食品届出DB更新】松樹皮由来成分に新たな届出表示
消費者庁が5日に行った機能性表示食品の届出データベースの更新で、22社27件の新規届出が受付公開された。昨年12月15日、同17日から19日までの4日間に同庁へ提出されたもので、食品区分上の内訳は、サプリメントが17件、サプリ以外の加工食品が9件、生鮮食品が1件。これで2023年度の届出番号「I」シリーズの公開件数が累計1,055件となった。
公開された新規届出の中身を見ると、機能性関与成分の松樹皮由来プロシアニジンB1及びBについて、「末梢血流を維持することにより、肌の弾力を維持し、肌の健康に役立つ」旨のヘルスクレームがある。「肌の弾力を維持し~」のアウトカム部は既存のクレームだが、「末梢血流を維持することによる」の作用メカニズム部は新規。
肌の弾力維持を訴求する機能性関与成分は、これまでにコラーゲンペプチドやGABAなど、複数の成分が届出されているが、末梢血流維持の作用機序を付加したヘルスクレームの届出は初とみられる。㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)が届け出た。同社からの届出は今年に入り相次いで公開されており、肝臓ケア機能でインドマンゴスチン由来ガルシノールを届け出るなど、新規モノが目立つ。
ベニクスノキタケ由来成分でも新規ヘルスクレーム
また、機能性関与成分のアントロキノノールについて、これまでにないヘルスクレームが公開された。「日常生活で生じる一時的な活気活力感の低下を軽減させる」旨を最終商品の臨床試験を科学的根拠にして届け出たもので、同成分として、「LDL(悪玉)コレステロール値を下げる」に続くヘルスクレームになる。アントロキノノールは、キノコのベニクスノキタケの菌糸体粉末に含まれる成分。前回の届出(19年6月)と同様に、台湾を拠点とするバイオベンチャー企業の日本法人、㈱GoldenBiotechnology Japan(東京都中央区)が届け出た。
なお、この日の更新でも撤回届出が追加された。件数としては33件にも上る。
【石川太郎】
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