美容医療「脱毛トラブル」が激増中 東京都、令和5年度「消費生活相談概要」公表
東京都は30日、令和6年度の消費生活相談の概要を取りまとめ、公表した。
都内の相談件数は約13万件で、インターネット通販を巡る相談が27.8%を占めている。中でもSNS関連が増加している。
ジャンル別では、「美容医療」の相談が大幅に増加中とし、「医療脱毛」を巡る解約トラブルが激増している。令和5年度338件から2.5倍増の875件となった。
また、健康食品の定期購入に関する相談も前年度比118.1%と伸びている。
主な相談事例としては、SNSの広告を見て初回だけのつもりで申し込んだダイエットドリンクの2回目が届いた。送り返したところ、再度2回目分が送られてきて、定価での請求書が同封されていた。解約のために連絡すると、3回目からの解約を受け付けるので、2回目は支払ってほしいと言われた。「支払わなければならないか?」という相談。
年齢別では、60歳以上の高齢者の相談件数は約4万3千件で、全相談の33.5%。前年度に比べると0.2%と微増。
29歳以下の若者からの相談は全体の12.6%を占め、前年度1万7,229件から1万6,398件に減った。
※令和5年度消費生活相談概要はこちら(東京都のホームページより)