缶詰魚介類の原料原産地表示が不適正として、農林水産省は25日、販売者の田原罐詰（株）（千葉県銚子市、田原義久代表）に対し、食品表示法に基づき、表示の是正などを指示したと発表した。

　農水省の調べによると、『さんま蒲焼』では、原材料に台湾産サンマを使用した商品などに、「さんま（台湾産、国産）」と表示。『とろにしん蒲焼』では、スコットランド産ニシンを使用した商品などに、「にしん（ノルウェー産、スコットランド産、その他）」と表示していた。

　『さんま蒲焼』は今年1月7日から3月9日までの期間、約36万4,000缶を販売。『とろにしん蒲焼』については今年1月27日から7月30日までの期間、約53万2,000缶を販売していた。

　農水省は同社に対し、表示の是正や原因究明、再発防止策の構築などを指示した。

　取材で同社にコメントを求めたが、「担当者は外出中」としている。