納豆・みその摂取量が多い女性で死亡リスクが低下
(国研)国立がん研究センターの社会と健康研究センターは30日、多目的コホート研究により、納豆などの発酵性大豆製品の摂取量が多いほど、総死亡リスクが低下することがわかったと発表した。
1990年と93年に国内11カ所に在住していた40~69歳のうち、研究開始から5年後の食事調査表に回答し、がんや循環器疾患に罹患していなかった約9万人を対象に、2012年まで追跡調査した。
食事調査を基に、総大豆食品、発酵性・非発酵性大豆食品、各大豆食品の摂取量を計算し、5グループに分けて死亡との関連を調べた。その結果、男女ともに発酵性大豆食品の摂取量が多いほど、死亡全体(総死亡)のリスクが低下する傾向が見られた。
納豆、みそ、豆腐について死亡リスクとの関連を検討したところ、女性の場合、納豆やみその摂取量が多いほど死亡リスクが低下。一方、男性では、そうした傾向が見られなかったと報告している。