糖尿病既往の男性、痩せも肥満も死亡リスク増加
(国研)国立がん研究センターの社会と健康研究センターは22日、多目的コホート研究により、糖尿病既往の男性の場合、痩せていても太っていても死亡リスクの増加が認められたと発表した。
研究は、1990年と93年に全国11カ所に在住していた40~69歳の男女約4,600人を対象に実施。14年末まで追跡調査した結果に基づき、糖尿病既往者のBMIと死亡リスクとの関連を調べた。
調査開始時のBMIを7グループ(BMI:14~18.9、19~20.9、21~22.9、23~24.9、25~26.9、27~29.9、30kg/平方メートル以上)に分け、BMI23~24.9のグループを基準として死亡率を比較した。
その結果、BMIが30以上の太っているグループでは、死亡全体のリスクが増加した。死亡原因別に見ると、太っているグループでは、がんや心疾患による死亡リスクが増加。BMIが19未満の痩せているグループでも、統計学的に有意ではないものの、死亡全体のリスクが増加した。