米国に負けず劣らずの発展を確信 AIFN・天ケ瀬理事長、総会記念セミナーで講演
(一社)国際栄養食品協会(AIFN、天ケ瀬晴信理事長)は24日、2024年度総会記念セミナーをモバフ新宿アイランド(東京都新宿区)で開催した。
天ケ瀬氏は冒頭、「(今回の機能性表示食品による健康被害事案を受け)業界には今、厳しい世間の目が向けられているが、米国も過去には同じように死亡事故が発生した。しかしそれを乗り越えてGMPを義務化し、さらなる発展を遂げてきた。日本の業界も、今回の事案を乗り越え、米国に負けず劣らず発展していくと確信している」と挨拶した。
また天ケ瀬氏は「米国を中心としたサプリメント事情~GMP義務化に至った経緯など~」をテーマとした講演の中で、日本の機能性表示食品制度開始の2015年と米国のDSHEA施行の1994年を起点に、それぞれ何年後に何が起こったのかを比較して説明。「米国では、99年から2002年ごろにサプリメントによる健康被害や死亡事例が発生。その後、事業者の規模によって違いはあるが、05年から07年にGMPが義務化された。つまり、DSHEAがスタートして11年から13年後に品質管理の整備が行われた。日本の今回の紅麹問題が発生したのは制度施行から9年。米国の事例から考えるともう少し早く手当てがされていても良かったのではないかとは思うが、日本でもGMP義務化に向けて同じような動きになるのではないかと思う」と話した。
【藤田 勇一】
(冒頭の写真:講演したAIFN・天ケ瀬理事長)