第8次消費者委員会スタート 新委員長に鹿野菜穂子氏
消費者委員会は、第412回消費者委員会本会議を開催した。会議はオンライン併用で開催された。同会議では互選により、新たな委員長に慶応義塾大学大学院法務研究科教授の鹿野菜穂子氏が選出された。鹿野氏は第4次・第5次で委員を務めている。委員長代理には、第7次でも委員を務めた弁護士の黒木和彰氏が就任。第8次消費者委員会の顔ぶれが揃った。
また鹿野委員長は、第5次・第6次の新開発食品調査部会、第4次から第7次の食品表示部会における実績を評価し、奈良県立医科大学公衆衛生学講座教授の今村知明氏を、第8次食品表示部会と新開発食品調査部会の部会長に指名した。
部会長に就任した今村氏は、「健康食品の過剰摂取による被害もさるとことながら、効能がある以上有害性もある、そのもともとの有害性が軽んじられている」と述べた。また、食品表示に関しては課題が山積しているとして機能性表示食品について言及。「自由にデータを作成することができるため、本当に効果があるのか、もしくはそれ自身の害について本当に検証がなされているのか。こういったことをきちんと議論し制度化することが必要だ」と述べた。
【藤田勇一】