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第6回日本黒酢研究会、新たな研究成果や作用メカニズムを発表

日本黒酢研究会(矢澤一良会長)は21日、第6回「日本黒酢研究会」を都内で開催し、約80人の関係者が聴講に訪れた。黒酢の機能性に関する5題の演目が発表され、終了後には懇親会も行われた。

 精華女子短期大学学長・山田耕路氏は「多機能性食品の開発と健康酢」をテーマに講演。日本人の食生活、食品成分の多機能性、抗酸化成分の働き、健康酢の体調調節機能という4つの視点から、食品と健康をめぐる今日の現状や課題、食品成分に関する研究成果について話した。

 食品成分の多機能性は、食物繊維、多価不飽和脂肪酸、抗酸化成分などの体調調節因子を有する成分を組み合わせて使用することにより、複数の疾病を同時に予防することができることや、機能性因子の相乗効果を活用すれば生理活性成分の使用量を削減することもできると説明。それによって、副作用の発現リスクを低下させ、安全性の向上と製造コストの削減も可能になると述べた。同時に、「リスク要因など消費者に正確かつわかりやすい情報を発信することにも留意すべき。それがトラブルの防止にもなる」と指摘した。

 大阪府立大学地域保健学域総合リハビリテーション学類准教授・叶内宏明氏は、鹿児島県垂水市で高齢者の健康と食酢摂取の関係性を調査したデータを基に講演した。

 特に男性の血圧の場合、副菜として酢の物やサラダなどで食酢を摂取する習慣がある集団では、そうでない集団に比べて収縮期に10ポイントほど血圧が低いと報告。また黒酢を取っている集団では、骨格筋量にも関係性が見出されたという。叶内氏は「統計学的な食酢・黒酢の調査、研究が増えれば、健康との関係はより明らかになる」と今後に期待を寄せた。

 このほか、黒酢摂取が持久力トレーニングに与える影響や、酢酸菌酵素によりアルコール分解を促進させるサプリメントの開発、黒酢に含まれる自然免疫活性化物質の研究をテーマにした講演も行われた。

(写真:日本黒酢研究会で行われた講演の様子)

【堂上 昌幸】

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