睡眠ケア表示対応で新規成分
クワンソウ由来 沖縄企業2社が届出
20日にあった機能性表示食品の届出データベース情報の更新で、クワンソウ(アキノワスレグサ)由来オキシピナタニンに関する届出が公開された。これまで届出のなかった新規の機能性関与成分で、訴求する機能性は「睡眠の質」向上サポート。沖縄の企業が届け出た。
クワンソウは、沖縄に自生するユリ科植物の一種。睡眠ケア素材として以前から健康食品に利用されていた。公開された届出資料によると、沖縄では、眠くなる草を意味する「ニーブイグサ」とも呼ばれるという。
届け出たのは、沖縄の物産店「わしたショップ」を展開する㈱沖縄県物産公社(沖縄県那覇市、比嘉徹社長)と、以前からクワンソウ抽出物配合サプリメントの販売を手掛けていたクレイ沖縄㈱(同、渡嘉敷哲社長)の2社。沖縄物産公社1件、クレイ沖縄2件の計3件、いずれもサプリメントの届出が同時に公開された。
届出表示は3件とも同じ。以下の通り。
「クワンソウ(アキノワスレグサ)由来オキシピナタニンには、睡眠の質を高める(起床時の眠気及び疲労感の軽減)をサポートする機能があることが報告されています」。
睡眠領域の機能性表示食品は現在、325件(20日時点)が届け出されており、ニーズの高さがうかがわれる。新規の植物由来睡眠ケア表示対応素材として、クワンソウの注目度が今後高まることもありそうだ。
(冒頭の画像:クレイ沖縄が届け出たサプリメント「ぐっすりん」の表示見本の一部。消費者庁届出DBより)