発酵性大豆食品の摂取量が多い女性、循環器疾患と脳卒中のリスク低下
発酵性大豆食品の摂取量が多い女性では循環器疾患の発症リスクが低いことが28日、(国研)国立がん研究センターの社会と健康研究センターのコホート研究によってわかった。
1995年と98年に全国9地域に在住していた45~74歳の約8万人を対象に、2012年まで追跡。追跡期間中に4,427人が循環器疾患を発症した。食事調査アンケートの結果を用いて、発酵性大豆食品の摂取量を算出。摂取量によって4グループに区分し、循環器疾患などの罹患との関連を調べた。
その結果、女性の場合、発酵性大豆食品の摂取量が最も少ないグループと比べて、摂取量が多いグループほど、循環器疾患の発症リスクが低い傾向が見られた。一方、男性の場合、関連は見られなかった。
また、脳卒中と心筋梗塞の発症について分析した結果、女性の場合、発酵性大豆食品の摂取量が多いグループで脳卒中の発症リスクが低くなった。心筋梗塞については、関連は認められなかった。