疾病改善をうたうマイナスイオン発生器に措置命令~消費者庁
消費者庁は17日、㈱アップドラフト(仙台市太白区、大城雅樹社長)に対し、景品表示法に基づく措置命令を出した。
同社は『滝風イオンメディック』というマイナスイオン発生器を販売するにあたり、歌手の美川憲一さんの写真を掲載し、「医療用物質生成器」、「イオン発生密度もNo1」、「インフルエンザウイルスの生存率を下げることが実証されました」などとチラシに記載。
また、「免疫力アップ!」などとも表示し、同品を使用すれば、2400万ions/ccのマイナスイオンを発生させ、発生するマイナスイオンの作用で最大80畳までの空間で付着臭などを消臭する効果があり、電磁波を除去することで血流を促進する効果。活性酸素を除去することで関節炎や糖尿病、慢性肝炎、慢性腎不全、動脈硬化症などのさまざまな疾病を改善する効果が得られるかのような表示を行っていた。
表示媒体はカタログやウェブサイト、自社ブログなどで、表示期間は2019年5月1日~12月11日まで。
消費者庁は公正取引委員会事務総局東北事務所との調査を経て今回の処分に至ったとしている。提出された資料には、表示を裏付ける合理的根拠は認められなかった。
(冒頭の写真:消費者庁より)