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男性のスキンケア意識高まる 富士経済、ヘアケア・ヘアメイク、メンズコスメティックスの国内化粧品市場を調査

 ㈱富士経済(東京都中央区、菊地弘幸社長)はこのほど、ヘアケア・ヘアメイク、メンズコスメティックスの国内化粧品市場を調査、その概要を発表した。

 同調査では、化粧品市場のうち、ヘアケア・へアメイク7品目、メンズコスメティックス7品目の市場把握に加えて、インバウンド需要の変化や韓国コスメのトレンド、今後の市場の方向性なども捉えている。

メンズコスメティックス市場は前年比0.6%増

 調査によると、2023年は、メンズシャンプー・リンスやメンズスカルプケアが、外出機会の増加に伴う広告効率低下により減少したが、メンズスタイリング剤の需要回復が進んだほか、参入メーカーによるテレビCMなど積極的なプロモーション展開により、メンズ整肌料が大きく伸長したことで市場が拡大したとしている。

 24年は、市場環境が新型コロナウイルス感染症流行前の状況に戻りつつある中で、メンズスタイリング剤、メンズ整肌料は伸びが続くと見ている。特にメンズ整肌料は、中高年層のスキンケア需要が伸び、若年層では加えてポイントメイクやベースメイクなどのメイクアップも需要が増加している。一方で、メンズスタイリング剤はコロナ禍で減少した需要が徐々に回復しているが、中高年層を中心としたロングセラー商品が多いため、長期的にはユーザーの減少が懸念されるとしている。
 また、メンズスカルプケアやメンズシャンプー・リンスなどでは、男性が女性用・ユニセックスブランドを使うといったケースが見られ、需要の獲得に苦戦していることから、市場は前年比0.6%増にとどまると見込む。

ヘアケア・ヘアメイク市場は前年比2.2%増

 23年は、主力のシャンプーやヘアトリートメントで、家庭用のセルフブランドとしては高価格である1,000円台の商品が伸びた。これらは新興メーカーが市場をけん引。特定のチェーンに展開を絞り、訴求の独自性やパッケージデザインで差別化し、SNSを活用した販促活動により若年層の需要を獲得した。 

 また、外出頻度の増加によるヘアスタイリング剤やパーマネントウェーブ剤の需要増加、ヘアカラーのインバウンド需要獲得も追い風となり、市場は前年比2.2%増となったとしている。

 24年は、シャンプーやヘアトリートメントで新興メーカーに加えて、大手トイレタリーメーカーが同様の価格帯商品の投入を行っていることから市場が拡大すると予想。一方で、新興メーカー間の競合が激化しているほか、商品棚の確保といった観点から展開アイテム数を増やすことが難しいため、既存商品のリニューアルなどが進むと見ている。

 調査結果の詳細は、「化粧品マーケティング要覧 2024 No.2」にまとめている。

【藤田 勇一】

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