規制改革推進会議・専門チーム会合で議題に上った機能性表示食品の広告・表示について、消費者庁の岡村和美長官は12日の定例記者会見で、事業者責任の下で行われる必要があるとの見解を示した。

　専門チーム会合では、届け出た表示内容を取り締まらないように求めた業界の提案が議題に上った。これについて岡村長官は、「機能性表示食品制度は、事業者の責任において届け出された表示を消費者庁が事後的にチェックすることで、適正な運用が図られている。事業者の責任において適切に表示や広告が行われる必要がある」と述べた。

　届出内容を超えた表示を行った場合、景品表示法に違反する恐れがある点などを「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について」で示していると説明。岡村長官は、「引き続き消費者庁としては、事業者が自らの責任において表示を行うという趣旨を踏まえた上で、事業者が届出を行う際の予見可能性の向上に資する取り組みを考えていく」と話した。