消費者庁、ECサイト上の食品表示 10月から実態把握調査を開始
消費者庁の伊藤明子長官は16日の定例記者会見で、ECサイトで販売される食品の表示について実態調査を開始すると発表した。
新型コロナウイルス感染拡大を背景に、ECサイトを利用して食品を購入する消費者が増加。一方、食品表示法に基づく食品表示基準は、容器包装の表示を対象としている。このため、ECサイト上の食品表示についてはルールが設けられていない。
ECサイト上の食品表示のあり方を検討するため、まずは実態を把握する方針。調査は10月から開始し、今年度中に結果を取りまとめる。
調査では、ECサイト上の食品表示の現状と、表示に対する消費者ニーズを把握する。また、事業者・消費者・公共団体で組織する検討の場で、課題などを整理する考えだ。伊藤長官は「課題を抽出して、事業者向けに提言したいと思っている」と述べた。