消費者庁、食品ロス削減推進大賞発表 大臣賞にeワーク愛媛の「循環型食品ロス削減ネットワーク」
消費者庁は18日、2022年度「食品ロス削減推進大賞」の受賞者を発表した。内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全)賞を受賞したのは(特非)eワーク愛媛。愛媛県地域循環型食品ロス削減ネットワークによる食品ロス削減推進活動が評価された。企業と食料支援実施団体(フードバンク、こども食堂等)、行政が連携した地域循環型食品ロス削減ネットワークを構築し、フードバンク活動の拡充、常設型フードドライブの推進、コミュニティパントリー(無料のフードマーケット)の実施に加え、食品ロス削減の啓発活動などを幅広く行い、消費者と事業者双方の意識向上に貢献した。
環境大臣賞は、㈱クラダシが運用するエコシステム「クダダシチャレンジ」が受賞した。人手不足によって未収穫ロスの課題を抱える地方農家へ、社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」として学生を派遣し、一次産品の収穫・未収穫ロスの削減に取り組んでいる。学生派遣に係る費用は自社で創設した基金から支援。また、収穫物のオンライン販売・定期便販売の売上の一部を還元するシステムも構築している。
消費者庁長官賞は、草加市立花栗中学校と富山中央青果㈱が受賞。前者は、規格外を含めた地元の農産物を積極的に給食に取り入れ、地元農家の食品ロス削減に貢献。後者は、市場や生産地で発生する規格外品のロスを減らすため、商品開発を行い、レシピや保存方法を説明した上での販売、飲食店への提供、こども食堂への寄附に取り組んでいる。
環境事務次官賞に㈱ファミリーマートと㈱ドールの2社が受賞。また、食品ロス削減推進表彰審査委員会委員長賞に神奈川県立瀬谷西高等学校、(特非)報徳食品支援センター本岡俊郎、姫路市、mottECO 普及推進コンソーシアムが選ばれた。
表彰式はさいたま市で30日、「食品ロス削減全国大会 in さいたま」のプログラムの一環として行われる。
問い合せ先:TEL03-3507-9261(消費者庁 消費者教育推進課 食品ロス削減推進室)