消費者庁、機能性表示食品の届出38件、撤回28件公表
消費者庁は21日、機能性表示食品の届出情報38件(届出番号:G426~463)を公表した。これで届出件数は今年に入って871件、累計4,481件(撤回含む、同名a・bなどの製品含む)となった。食品区分別では、サプリメント形状が27件、その他の加工食品が11件だった。
一方、撤回した商品は28件に上った。
今回公表された商品一覧で、過去になかった機能性関与成分名には、「酵母由来BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシンの総称)」、「ゴマペプチド(LVYとして)」、「総バコサイド」などがある。
BCAAを機能性関与成分とした製品は、これまでに大塚製薬が2商品を販売しているが、届出情報を見るかぎり原材料の起源が明らかではない。アミノ酸の製造方法には発酵法・酵素法・抽出法・合成法などがある。同社の商品が酵母由来でないとすれば、酵母由来BCAAを機能性関与成分とした富士食品工業㈱(神奈川県横浜市)の『酵母生活 疲労感をやわらげるBCAA(ビーシーエーエー)』は初の公表となる。
機能性関与成分ゴマペプチド(LVYとして)は、サントリー食品インターナショナル㈱(東京都港区)が過去に血圧抑制を訴求する特定保健用食品(トクホ)で許可されている関与成分。トクホでは「本品はゴマペプチドを含んでおり、血圧が高めの方に適した飲料です」と表示。一方、機能性表示食品として公表された『胡麻麦茶600』は、「本品にはゴマペプチド(LVYとして)が含まれます。ゴマペプチド(LVYとして)には高めの血圧の改善をサポートする機能があることが報告されています。血圧が高めの方に適しています」などと表示する。
総パコサイドを機能性関与成分とするロッツ㈱(東京都品川区)の『フェルバコパ Tablet(タブレット)』は、「総バコサイドには中高年者の認知機能の一部である記憶力(数字や文字などを思い出す力)を維持する機能があることが報告されています」などと表示する。
ほかに、「桑の葉由来イミノシュガー」、「エラグ酸」を機能性関与成分とした商品が公表されている。