消費者庁、免疫機能で初となる機能性表示食品5件公表
消費者庁は7日、機能性表示食品48件(届出番号F174~F221)を一挙に公表した。なかでも注目されるのは、機能性表示食品としては初となる免疫機能に訴求した届出5件。機能性関与成分はいずれも「プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)」で、研究レビューによる評価に基づいた届出。
キリンビバレッジ(株)は、ドリンクタイプの『キリンiMUSE(イミューズ)水』(届出番号F181)、『キリン iMUSE(イミューズ)レモン』(届出番号F182)、『キリンiMUSE(イミューズ)ヨーグルトテイスト』(届出番号F183)の3品。
キリンホールディングス(株)は、粒タイプのサプリメント『キリンiMUSE professional(イミューズ プロフェッショナル)プラズマ乳酸菌サプリメント』(届出番号F184)と『キリンiMUSE(イミューズ)プラズマ乳酸菌サプリメント』(届出番号F186)の2品。
表示内容はいずれも、「本品には、プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)が含まれます。プラズマ乳酸菌はpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています」としている。
研究レビューによれば、pDC への作用に関する採用文献6 報のうち3 報でpDC 活性化指標が対照群との比較で有意に高値だったとし、その他の3報中2報でも前後比較・層別解析で有意な上昇が認められたとしている。
また、体調に関する全身の自覚症状について、4報で「全身の自覚症状(全身倦怠感、寒気、熱っぽさ、総合的な臨床症状、体調または疲労)が対照群との比較でより軽度に維持されていた」とし、体調に関する特定の部位の自覚症状に関する5報の文献全てで、「特定の部位の自覚症状(くしゃみ、鼻汁、鼻閉、のどの痛み、せき、頭痛、関節痛または筋肉痛)が対照群との比較でより軽度に維持されていた」と評価している。
アウトカムの設定に当たっては、「欧州食品安全機関が発行しているガイダンス「Guidance on the scientific requirements for health claims related to the immune system, the gastrointestinal tract and defence against pathogenic microorganisms, 2016」を参考とした」としている。