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消費者庁、アルトルイズムに景表法違反で措置命令

サプリメントを摂取するだけで白髪が黒髪に変わるなどと、実際にはない効果を広告していたとして、消費者庁は29日、ネット通販業者の(株)アルトルイズム(福岡市中央区、瀧川孝紀代表)に対し、景品表示法違反で措置命令を出したと発表した。

消費者庁と公正取引委員会事務総局九州事務所の調査によると、同社は昨年4月9日~10月23日までの期間、自社ウェブサイトで販売する健康食品『黒フサ習慣 ブラックマックスS』について、同製品の摂取により、白髪が艶のある黒髪に変わるかのような広告を行っていた。

表示内容を見ると、「実年齢よりも若く見える黒フサの毎日を!」、「髪の毛は死んでいる細胞なので外側から栄養を与えることができないのです」、「だからこそ!カラダの内側から『黒』の栄養素を取り入れることが大切なのです!!」などがある。

消費者庁が同社に表示の裏付けとなる資料の提出を求めたが、同社から提出された資料は、合理的な根拠を示すものとは認められなかった。

また、「艶のある深い黒さに」とは「サプリメントの粒の色のこと」、「フサフサボリュームも」は「ボリュームのある内容量のこと」とそれぞれ注記していた。しかし、これらの注記は、文字と背景との区別がつきにくく、小さな文字で記載されていることから、消費者が受ける認識を打ち消すものではないと判断された。

消費者庁は同社に対し、これらの表示が景表法違反だったと一般消費者へ周知徹底することや、再犯防止策を構築することなどを命じた。

調査を行った公正取引委員会事務総局九州事務所によると、「昨年10月23日で、同社はこれらの表示を修正した。期間中の販売実績などは公表できない」と話している。

(写真:ウェブ上の広告例、消費者庁ホームページより)

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