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消委・食品表示部会、添加物表示の「人工・合成」削除を了承

<7月16日から新ルールを施行>

 消費者委員会・食品表示部会(受田浩之部会長)は25日、消費者庁から諮問された食品添加物表示制度の改正案を了承した。答申を受けて、消費者庁は食品表示基準を改正。7月16日に公布・施行する。同部会はオンラインで行われた。

 改正案は、食品添加物表示の「人工」「合成」の用語を削除するという内容。「人工」「合成」の表記がある食品添加物は、そうでない添加物と比べて、安全性で劣るという誤解が消費者間で見られる。また、食品衛生法では「天然」と「化学合成品」に差を設けていない。そうした点を踏まえ、消費者庁の担当課は、消費者の誤認防止と、食品衛生法の整理と整合性を取る観点から、「人工」「合成」の用語を削除すると説明した。

 改正により、食品表示基準で定めている「甘味料、人工甘味料または合成甘味料」は「甘味料」に変更。「着色料または合成着色料」は「着色料」に、「保存料または合成保存料」は「保存料」に改正する。

 また、パブリックコメントの結果を受けて、経過措置期間を設ける考えを示した。2022年3月31日までに製造・輸入される加工食品と、同日までに販売される業務用加工食品の添加物については、現行の表示方法も可能とする。

 改正案に対し、消費者代表委員は「(安全性や健康面で)『天然』は良いが、『合成』は悪いと思う消費者は多い。優良誤認を避けることができるため、『人工』『合成』の削除に賛成」と述べた。業界代表委員も改正案を支持し、「全ての場面で外してもよいか検討する必要がある」と注文を付けた。

<「無添加・不使用」表示ガイドライン、今秋以降に検討>

 消費者庁の担当課は、食品添加物制度の改正で最大の焦点となった「無添加」「不使用」表示について、今秋以降に検討会を発足させて、表示ガイドラインの策定に着手する考えを明らかにした。

 検討会は消費者や事業者、法律の専門家などで構成する。「いつまでに取りまとめるかはわからない」(食品表示企画課)としている。

(写真:25日午後に開かれた食品表示部会の様子)

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