サプリメント・健康食品をめぐる沢井製薬㈱（大阪市淀川区、澤井健造社長）の今後の動きが注目されている。

　同社として初の機能性表示食品（サプリメント）の届出が22日に公開され、製品概要等が明らかになったのを受け、関心が販売開始時期などに移った。

　沢井製薬では、届出公開後の取材に、「テストマーケティングの準備を進めている」（広報室）とコメント。テストマーケティングの結果を受け、今年秋ごろを目途に販売をスタートする予定だとしている。

　販売チャネルについては、沢井製薬では明らかにしていないが、通販（EC）となる可能性が濃厚だ。昨年中に届け出ていた機能性表示食品を今月発売し、サプリメント市場に新規参入した小野薬品工業100％子会社の小野薬品ヘルスケア㈱（大阪市中央区）も、販売手段にECを選んだ。

　沢井製薬は今回、機能性表示食品のサプリメント3製品について届出を行い、いずれも22日に公開された。訴求する機能の領域は、生活習慣、歩行維持、そしてアイケアの３領域に及ぶ。この3製品をもって今秋にもサプリメント市場に本格参入する方向だ。

　なお、公開された届出資料によれば、同3製品の製造を手掛けるのは、サプリメント・健康食品受託製造で国内最大手のアピ㈱（岐阜県岐阜市）とされている。

【石川太郎】

（冒頭の画像：沢井製薬が届け出た機能性表示食品の表示見本。画像は消費者庁の届出データベースから）

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