沖縄県健産協、講演会を那覇市内で開催 消費者庁の担当官がオンラインで講演
(一社)沖縄県健康産業協議会(宮城幹夫会長)は2月28日、「新春講演会・交流会」を那覇市内で開催した。2019年4月に同協議会が一般社団法人化して以降、初の開催となった。
冒頭で当協議会の宮城幹夫会長は、「厚生労働省が発表した2020年の都道府県別平均寿命によると、男性が36位から43位、女性は7位から16位となるなど、沖縄の健康長寿が危機的状況になっている。県民1人ひとりの健康への意識改革のためにも、沖縄独自の健康文化を継承するなど、関係団体含め企業同士が連携して取り組んでいきたい」と挨拶した。
第1部では、「その表示の仕方、大丈夫ですか?~添加物不使用表示ガイドラインについて~」と題して、消費者庁食品表示企画課、課長補佐の宇野真麻氏がオンラインで講演した。宇野氏は、食品表示基準第9条に該当する恐れが高い場合として、「単なる無添加の表示」、「食品表示基準に規定されていない用語を使用した表示」、「食品添加物の使用が法令で認められていない食品への表示」など、表示を作成する際に注意すべき10類型を紹介した。
また、「食品関連事業らに対してガイドラインの活用方法を普及、啓発することで、消費者が誤認する恐れがある表示が防止されることが期待される。消費者に食品添加物への正しい理解を促し、食品添加物に対する不安感の解消につなげたい」と話した。
その後、同協議会専門コーディネータ―の照屋隆司氏、㈱トロピカルテクノプラス主任の廣瀬美奈氏、カタリスト琉球㈱専務取締役の稲福直氏、㈱マキ屋フーズ代表取締役の金城正直氏が、WOJ認証制度の概要、エビデンス情報、商品紹介などを行った。
講演会終了後に開催された交流会では、参加者らが久しぶりの対面での交流を喜ぶと同時に、新規会員を含めた積極的な名刺交換、情報交換を行った。
【藤田 勇一】
(冒頭の写真:関係者ら約60人が参加した)