沖縄モズク由来フコイダン、初の届出 【機能性表示食品届出DB更新】訴求機能は便通改善、科学的根拠にSR
オキナワモズク由来フコイダンを機能性関与成分とする沖縄県産モズクの加工食品の届出が、19日にあった機能性表示食品の届出情報データベース更新で公開された。新規の機能性関与成分で、届け出された機能性表示は「便通を改善する機能があることが報告されています」。海藻を中心とする食品加工販売のカネリョウ海藻㈱(熊本県宇土市)が届け出た。
フコイダンは、モズクをはじめコンブやワカメなどに含まれる多糖類の一種。フコースを主な構成糖とする。一定の認知度のある健康食品の原材料だが、これまで機能性表示食品の機能性関与成分として届出が公開されたことはなかった。
表示する機能性の科学的根拠として届け出た研究レビュー(SR)では、3報の文献を採択。オキナワモズク由来フコイダンを1日当たり500mg以上摂取することによって成人健常者と便秘傾向の健常者の便通を改善する機能のあることが示された、という。
この日のDB更新では、19件(サプリメント6件、サプリ以外の加工食品11件、生鮮食品2件)の新規届が新たに受付公開された。更新は2日連続。今回の更新から、今年に入ってから消費者庁に提出された届出の公開がようやく始まった。提出から公開までに70日前後、営業日としては50日前後を要している。
撤回届にも動きがあり、29件増加していた前回18日の更新からさらに17件(5社)増えた。いずれも今月14日付で撤回届が行われた。販売予定のない製品の届出を取り下げる動きが続いている。
【石川太郎】

25年3月のDB更新:【5日】MSM、膝関節ケアの関与成分に
:【6日】ツボクサエキス、機能性表示に対応
:【11日】届出撤回の理由、関与成分の含有量
:【12日】新日本製薬、Wの健康青汁で新届出
:【18日】マカエキス、機能性関与成分になる