消費者庁は20日、機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新を行った。22件の新規届が公開され、2022年度の届出番号「H」シリーズの公開件数が累計1,304件になった。先月7日と8日に届け出されたものが公開された。

　公開されたのは、届出番号H1283からH1304まで22件。内訳は、サプリメントが17件、それ以外の加工食品が5件。生鮮食品はなかった。

　サプリメントでは、㈱東洋新薬（本部：佐賀県鳥栖市）が機能性に関する科学的根拠を積み上げたことでヘルスクレームが先ごろ拡充されたバナバ葉由来コロソリン酸について、同社からの新たな届出がまた公開された。

　これは、「椅子から立ち上がるときや座るときの膝の違和感を軽減する機能」がある旨のヘルスクレームを追加したもの。これにより、バナバ葉由来コロソリン酸を含む同社の独自素材「バナスリン」は、軽い負荷のかかる日常的な運動との併用を前提に、4つの機能を同時に訴求することも可能になった。加齢に伴い低下する「歩行能力」の向上、「肩」および「腰」の負担軽減に加え、「膝」に対する違和感軽減の4つ。主な摂取対象は、健常な中高年。

　東洋新薬は現在までに、バナバ葉由来コロソリン酸を関与成分にしたサプリメントを3製品届け出ている。形態はいずれもタブレット（錠剤）。各届出資料の様式V「研究レビューの結果と表示しようとする機能性の関連性に関する評価シート」のうち「食品性状に関する考察」の項目で次のとおり説明している。

　「採用論文の食品形態は錠剤であった。本品は錠剤であることから、本研究レビューにおいて認められた機能性は、本品においても認められると考えられる。さらに消化性の観点より、本品の製品品質規格の管理項目として崩壊性（日本薬局方の崩壊性試験）を規定し、管理することとする」。

【石川太郎】

関連記事：4月の機能性表示食品届出DB更新
〇5日　未熟温州ミカンをエキスで届出、指標成分はヘスペリジンなど
〇10日　オクラ由来成分の届出相次ぐ　新たに種子由来成分、肌の健康をサポート
〇11日　バナバ葉由来コロソリン酸に新・ヘルスクレーム　東洋新薬がヒト試験実施しSR
〇12日　3日連続DB更新、新たに24件公開／膝と腰、同時訴求の「ロコモプロ」
〇14日　LDL減らす機能、「小型」に特化　シクロデキストリンで新たなヘルスクレーム
〇18日　前年度並み公開件数に達するか否か