機能性表示食品の届出21件を公表(前)
<初の「胃」に関する機能性>
消費者庁は24日、機能性表示食品の届出21件を公表した。公表された届出件数は合計1,979件となった。
(株)ヤクルト本社は、乳酸菌飲料『BF-1』が公表された。B.ビフィダムY株を含み、「食後の胃の負担を和らげる機能がある」と訴求。「胃」に関する機能性表示は初のケースとなる。機能性については、最終製品を用いたヒト試験によって評価した。
イセ食品(株)は、生鮮食品の国産鶏卵『機能性伊勢の卵』が公表された。鶏卵の届出の公表は初めて。安全性は喫食実績の評価と、既存情報による安全性試験結果の評価によって確認。機能性については、機能性関与成分の研究レビューで評価した。EPA・DHAを機能性関与成分とし、中性脂肪値を下げる機能が報告されている旨を表示する。
ライオン(株)は、エリオジクチオール-6-C-グルコシドを配合したサプリメント『Moist charge』の1件。エリオジクチオール-6-C-グルコシドを機能性関与成分とした届出の公表は初めて。安全性試験の実施によって安全性を確認。機能性は最終製品を用いたヒト試験によって評価した。表示内容は「目の潤いを保つとともに、口や肌の乾燥を緩和し、潤いを保つ」。年齢とともに体(目・口・肌)の乾燥が気になる人を対象としている。
小林香料(株)は、HMBカルシウムを含むゼリー『HMBゼリー梅干風味』が公表された。表示内容は、自立した日常生活を送る上で必要な筋力の維持・低下抑制に役立つ機能が報告されている旨。入交クリエイト(株)のサプリメント『プラズマローゲンクリア』は、鶏由来プラズマローゲンを配合。中高年者の加齢に伴い低下する認知機能の一部である記憶力の維持を訴求する。
ピルボックスジャパン(株)のサプリメント『Oligonol PRO』は、ライチとチャ由来フラバノール単量体・二量体を配合。運動による一過性の身体的疲労感を軽減する機能が報告されている旨を表示する。アサヒ飲料(株)の炭酸飲料『「カラダカルピス」スパークリング500』は、乳酸菌PC1563株由来の10-ヒドロキシオクタデカン酸を含み、肥満気味の人を対象としている。
また、(株)サプリプラスファミリーの大麦β-グルカンを含む加工食品『大麦βグルカン(毎日腸活)』は、50歳以上の中高齢者のお腹の調子を整える機能が報告されている旨を表示する。
(つづく)
/ (後)