機能性表示食品の届出15件、初の錠剤タイプ「エキス等」を公表(前)
<届出総件数が2,700件を突破>
消費者庁は30日、機能性表示食品の届出15件を公表した。届出総件数は2,700件を突破した。また、2件目となる機能性関与成分が明確でない「エキス等」の届出が公表された。
「エキス等」として公表されたのは、ハウスウェルネスフーズ(株)のサプリメント『ゴールデンヴェール』。機能性関与成分は秋ウコンエキス(指標成分:ビサクロン、デヒドロジンゲロン)。
秋ウコンエキスは、秋ウコンから熱水で抽出し、粉末化したもの。錠剤タイプの製品の届出は初めて。崩壊試験はロットごと、溶出試験と製剤均一性試験については年1回の頻度で確認するとしている。各試験は日本薬局方の基準に準じて実施する。指標成分のビサクロンは、ウコンの精油成分に含まれるセスキテルペン類の1種。デヒドロジンゲロンは、色素成分のクルクミノイドの生合成過程で副産物として生成される。
安全性は、既存情報による安全性試験の評価で確認。機能性については、機能性関与成分に関する研究レビューによって評価した。肌の水分保持に役立ち、肌の乾燥を緩和する機能が報告されている旨を表示する。
大木製薬(株)は、ヒハツ由来ピペリン類を配合したサプリメント『ヒハツサーモ茶ルイボスティ味』、『――はちみつレモン風味』の2件が公表された。冷えによる末梢の皮膚表面温度の低下を軽減する機能が報告されていると表示する。
(株)アデランスメディカルリサーチも、サプリメント2件が公表された。ローズヒップ由来ティリロサイドを配合した『体脂エスコート』は、BMIが高めの人が対象。L-テアニンを配合した『目覚めエスコート』は、起床時の疲労感や眠気を軽減すること、一過性の作業に伴うストレスを和らげることが報告されている旨を訴求する。
(つづく)
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