機能性表示食品の報告書開示請求訴訟、事業者の信頼低下など主張
消費者庁の機能性表示食品に関する検証事業報告書の開示を求めた訴訟の第9回口頭弁論が5日、東京地裁で行われた。
検証事業では、届出が公表された146製品について、分析方法の再現性や、機能性関与成分が表示値どおりに含有されているかどうかなどを調べた。原告の消費者問題専門家・佐野真理子氏は、消費者の商品選択の観点から、報告書に記載されている食品や機能性関与成分の名称、検証結果などの開示を求めている。
今回、消費者庁は準備書面で、食品や機能性関与成分の名称を公表すると事業者の信頼を低下させる恐れがある旨や、検証方法や判断基準を公にした場合、今後の監視に支障をきたす恐れがある旨を改めて主張したとみられる。