機能性表示食品、新たに50件
21年度の届出1300件超える
消費者庁は12日、機能性表示食品の届出データベース情報の更新を実施、届出番号G1261から1310まで計50件の新規届を公開した。食品区分上の内訳は、サプリメントが33件、その他加工食品が17件。なお、3月30日から4月7日までに7件の撤回届があったという。
新規機能性関与成分「ラブダン」 白ウコンに関連
「ラブダン」という機能性関与成分の届出が公開された。新規の機能性関与成分。届出資料によると白ウコン根エキスに含まれるもので、精油成分の一種。
届出表示(ヘルスクレーム)は、「本品にはラブダンが含まれるので、ひざ関節の曲げ伸ばし時の違和感を軽減する機能があります」。最終製品の臨床試験を科学的根拠にした。
届出者は、サプリメントや化粧品などを販売する㈱ベリタス(東京都港区)。『万歩楽々ターメロン』を商品名とするサプリメントを届け出た。同一の商品を2015年から国内で製造、販売しているという。
クルクミノイドでひざ関節ケア トレードピアが届出
また、ターメリック色素に含まれる「クルクミン類」について、ひざ関節に対する働きを訴求するサプリの届出が公開された。クルクミン類とは、クルクミンを始めデメトキシクルクミン、ビスデメトキシクルクミンの総称「クルクミノイド」のこと。クルクミンについて、ひざ関節領域での届出は2件目となる。
研究レビューを届け出たもので、届出表示は、「本品に含まれるクルクミン類は、ひざ関節の悩みを改善することが報告されています。歩行や階段の上り下りで、ひざ関節が気になる方に適しています」。届出者は、サプリメント原材料販売の㈱トレードピア(東京都中央区)。同社は以前からターメリック抽出物の輸入販売を手掛けている。
ナチュラリープラスが初の届出 ユーグレナを関与成分に
他に、ネットワークビジネスを展開する㈱ナチュラリープラス(東京都港区)からの届出が初めて公開された。
ユーグレナグラシリス由来パラミロン(β-1,3-グルカンとして)を機能性関与成分にしたサプリメント『スーパー・ユーグレナ パラミロンARX』を届け出た。仕事や勉強に伴う一時的なストレス(イライラ感、緊張感)を緩和する機能、睡眠の質(眠りの深さ、起床時の疲労感や眠気の軽減)を改善する機能が同成分に報告されている旨を表示する。
ロート製薬、アイケア+記憶力サポートで新たな届出
また、ロート製薬㈱(大阪市生野区)がアイケア領域機能性表示食品のサプリメント『ロートV5』について新たな届出を行った。従来からのルテイン・ゼアキサンチンに加え、GABAを機能性関与成分にしたもの。ルテイン等によるアイケア機能に加え、GABAに報告されている記憶力を維持する働きを同時に訴求する。届出商品名は「ロートV5 記憶力サポート」。
取り下げは7件
一方、3月30日から4月7日までに撤回届が7件あった。届出を取り下げる理由は「生産終了」や「販売予定がなくなった」など。取り下げ件数は累計で529件となった。
気になる取り下げもあり、認知機能領域のサプリの届出が1件、「今後販売しない」を理由に今月7日付で取り下げられていた。ただ、この企業は、他にも、商品名がよく似た同領域のサプリを以前から届け出ており、そちらについては現在も販売している。