消費者庁は26日、機能性表示食品の届出情報公開データベースを2日連続で更新し、届出番号I27からI48まで計22件の新規届を公開した。2023年度分の届出の公開が本格的に始まったのは前回25日の更新から。早くも50件近い届出が積み上がった。

　この日公開された22件の内訳は、サプリメント12件、サプリメント以外の加工食品9件、生鮮食品1件。新規の機能性関与成分やヘルスクレームを行う届出は今回も公開されなかったが、大阪の銘菓『月化粧』で知られる和菓子メーカーの㈱青木松風庵（大阪府泉南郡）の届出が初めて公開された。ユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロンを機能性関与成分として配合した『月化粧』を届け出た。同成分を配合した明らか食品の届出は今回が初めて。

　みるく饅頭『月化粧』は、大阪土産の定番。主に大阪府内の主要駅や空港、百貨店などで販売されている。青木松風庵が今回届け出た機能性表示食品の製品名は『金の月化粧』。一般的なユーグレナは緑色だが、培養法が異なるユーグレナEOD-1株は金色を呈することにちなんだとみられる。訴求する機能は、一時的な精神的・身体的疲労感を軽減する機能が報告されている旨。1日当たりの摂取目安量は1個（機能性関与成分として350mg）とされている。

　他に、ゲノム編集技術を活用した種子や作物を生産・販売するサナテックシード㈱（東京都港区）からの届出も初めて公開された。ゲノム編集によってGABAを高含有させたトマト『シシリアンルージュハイギャバ』の加工食品（ピューレ）を届け出た。このトマトは昨年10月、同社の関連会社、パイオニアエコサイエンス㈱（同）が生鮮食品として届出を行っていた。加工食品としての届出は今回が初めて。

【石川太郎】

〇5月の機能性表示食品届出DB更新

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