業界団体が機能性表示食品の公正競争規約を作成へ
<サプリメントの公正競争規約も検討>
(一社)健康食品産業協議会は9日、(公社)日本通信販売協会と連携し、機能性表示食品の公正競争規約の作成に向けて、今月から検討を開始すると発表した。これと合わせて、サプリメントの公正競争規約についても検討する方針を示している。
同協議会内に「公正競争規約準備室」を設けて、検討作業に入る。参加を希望する他団体も受け入れるという。月に2~3回のペースで会合を持ち、規約の概要を固める計画だ。
<求められる「花粉」や「研究レビューのグラフ」などの排除>
機能性表示食品の広告・表示をめぐっては、機能性を研究レビューによって評価したのにもかかわらず、特定の論文のグラフを使用するケースや、臨床試験の実施を強調した表示などが問題視されるが、これまで放置されてきた。断定的な言い回しのキャッチコピーが散見されるといった問題もある。
また、「花粉」などの文言を表示に盛り込むことを要望する動きもあるが、消費者が医薬品と誤認するような文言を一掃するための取り組みも、規約の作成で求められそうだ。