森永製菓、本社機能を移転 新社屋「森永芝浦ビル」が完成
森永製菓㈱(東京都港区、太田栄二郎社長)はこのほど、5日に建て替え工事が完了した「森永芝浦ビル」に本社機能を移転し、18日から稼働を開始すると発表した。
同社は、2030年のありたい姿として2030ビジョンを定め、「心の健康」「体の健康」「環境の健康」という3つの提供価値を、「顧客」「従業員」「社会」に提供し続け、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する「ウェルネスカンパニーへ生まれ変わる」と宣言した。
こうした中、「森永製菓芝浦ビル」(1972年に竣工)は築後50年が経過し、老朽化やオフィスとしての機能が低下していたため、同ビルを建て替え、本社機能を「森永プラザビル」から移転することになった。建て替えに当たり、CO2削減など環境に配慮した環境共創型オフィスとして設計した。
オフィスネームは「MORINAGA KAKUHAN BASE」で、コンセプトは「MORINAGAのカクハン(攪拌・拡販・拡範)拠点-個と組織のチカラをミックスして価値のタネを創造し、はぐくみ、発信し続けるー」
「カクハン」のコンセプトの下、多様な仕掛けで部署の垣根を超えたコミュニケーションの促進を図る。また、「ウェルネスカンパニー」を体現するオフィスとして、従業員の健康にも配慮した「ウェルネスエリア」では、軽い運動なども可能でリフレッシュすることができ、屋上にはウォーキングコースも備えた。
そのほか、「個人・複数人」×「集中・リラックス」のシーンごとに、多様な場を選んで働くことができるという。
「森永芝浦ビル」は、「ZEB Ready (Net Zero Energy Buildingの略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物)」の認定を受けた省エネ設計を採用。さらに、雨水を利用する設計を取り入れ、水資源の有効利用を図り、環境負荷の軽減に努める。また、エネルギー供給において、通常使用するエネルギーは電力のみで、その供給源として再エネ由来電力プランを導入し実質的なCO2排出量をゼロに抑え、環境に配慮した設計を具現化している。太陽光発電にも取り組む。
<新本社概要>
所在地:東京都港区芝浦一丁目13番16号
建物名称:森永芝浦ビル
建物規模:鉄骨造・鉄筋コンクリート造・地上7階、地下1階建。敷地面積3,328.78平方メートル
(冒頭の写真:同社リリースより)