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森永製菓、プラズマ乳酸菌で新届出 【16日機能性表示食品届出更新】イヌリンも機能性関与成分に

 機能性表示食品の届出情報公開データベース(DB)の更新が16日にあり、届出番号H343からH349まで計7件(サプリメント3件、それ以外の加工食品4件)の新規届出が公開された。更新1回あたりの公開件数が10件を下回るのは4回連続。9月の累計公開件数は、月の半ばを超えた同日時点で累計36件にとどまる。

 この日公開された新規届出の中に、新規のヘルスクレームや機能性関与成分は見られなかった。

 ただ、飲料メーカーを傘下に抱えるキリンホールディングス㈱(東京都中野区)が、競合する日本コカ・コーラ㈱(同渋谷区)に独自素材を提供するというニュースで改めて注目を集めたプラズマ乳酸菌について、森永製菓㈱(同港区)による新たな届出が公開。プラズマ乳酸菌と同時にイヌリンを機能性関与成分として届け出た。これにより、健康な人の免疫機能の維持と同時に腸内環境改善のダブルヘルスクレームを行う。

 同社はこれまでもプラズマ乳酸菌を機能性関与成分にした製品の届出を行っており、今回で6件目。

コラーゲントリペプチド、ゼライスに続きメロディアンから届出

 また、コラーゲンペプチド原材料メーカーのゼライス㈱(宮城県多賀城市)が届出を進めてきたコラーゲントリペプチド(GPHyp)について、メロディアン㈱(大阪府八尾市)からの届出が公表された。同成分の届出をゼライス以外の企業が行うのは初。肌の潤いと弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されている旨を表示する。

届出番号「A」の1ケタ台、残り3件に

 この日は届出の取り下げも公表された。数として4件。9月6日と同7日に行われた撤回届が公表されたもので、うち2件は、制度施行初年度に届け出された届出番号「A」の1ケタ台。

 A1からA9まで、機能性表示食品市場の創出に向けて先陣を切られた届出は、2018年以降、販売者の変更や届出表示の変更などを理由に段階的に取り下げられており、今回の取り下げで残り3件となった。機能性表示食品制度は2015年4月に施行。現在、8年目を迎えている。届出件数は累計5,812件、うち約1割にあたる573件が現在までに取り下げられた(16日時点)。

 この日取り下げが公表されたのは、届出番号A6の『健脂サポート』、A7の『えんきん』(いずれも届出者は㈱ファンケル)。取り下げ理由はそれぞれ「販売終了のため」。現在、『えんきん』は新たな届出に基づく商品が販売されている。処方変更などが行われた。『健脂サポート』については、機能性関与成分とヘルスクレームを同一とする『中性脂肪サポート』が現在販売中。

【石川 太郎】

(冒頭の画像:森永製菓が届け出たプラズマ乳酸菌とイヌリンを機能性関与成分とする、のど飴の表示見本。消費者庁の届出情報DBから)

関連記事:届出DB更新、1回当たり10件下回る状況続く
    :日本コカ・コーラ、キリンのプラズマ乳酸菌を活用 3製品を同時に届出

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